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作者:七瀬

プロフィール

・1977年7月生まれ
・職業:某デリヘル店に勤務

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モエ・エ・シャンドン

2月 22nd, 2011

この別段イケメンでもない既婚者に、なぜ、 惹 ( ひ ) かれてしまうのか。

「誕生日、一緒にいられなくて、ごめんね」

男が、本当に申し訳なさそうに言うので、答えに困ってしまった。「いいの、気にしないで」と笑うのも「ヤダ!ヤダ!ヤダ!」と駄々を 捏 ( こ ) ねるのも、両方とも不正解な気がした。

何も言えずに、ホテルのロゴのついた灰皿を見つめるしかできない私の頭を、何も言わずに 撫 ( な ) でてくれる。

そんな男が目の前にいて、ただ、今、この時間を楽しめばいいじゃないか、そう思おうとしたが、先に、気持ちが 溢 ( あふ ) れて、ぎゅっと抱きつきたかった。

高ぶる私の気持ちを制止するように、男は立ち上がり、冷蔵庫から、ピンクの箱のシャンパンを取り出し、何本かのロウソクに火を着け、部屋の電気を消す。

その一連の作業は照れがなく自然だ。こういう演出を何回も繰り返しているのだろう。

男は笑顔で私の右側に戻り、慣れた手つきで栓を抜いた。

グラスに注がれたピンク色の立ち上る泡は、ロウソクに照らされ、キラキラ光る。

「ちょっと早いけど、誕生日おめでとう」

男が言って、私達はグラスを鳴らし、ピンク色を飲み干した。

「俺と会わない間に、悪さをしていなかった調べるから、さあ、脱ぎなさい。」

「その前に、シャワーを浴びさせて」

「ダメだ。許可できない。脱ぎなさい。」

「でも…」

既に、私の下着には大きな染みができているはずだ。

タイツとスカートを自分で脱ぐ私を、男が見下ろしている。

私の液体で濡れている、この日の為に用意した、透けている赤い下着に危うく包まれる下半身を、男に差し出す。

「何だ、これは?」

白い太股の間に男が座り、取り調べが始まる。

「触られてもいないのに、こんなに汚してしまって…何を考えているんだ。いやらしい想像ばかりしているから、こんなになるんじゃないか?違うか?」

強い口調で言われ、オマ○コが熱を帯びていく。

「プンプン匂いがするぞ。オシッコの匂いじゃないか?臭いよ。あぁ、臭い。」

体の中心から込み上げてくるのは、恥だ。

「シャワーを…」

「ダメだ。ほら、これも脱ぐんだ。」

赤いパンツのクロッチ、オマ○コに当たる部分を、男は真剣な眼差しで観察しながら 頷 ( うなず ) く。

それから、その、汚れて重さが増した赤い布切れを私の顔に近付けた。

「見てみなさい。目を反らすんじゃない!よく見るんだ、どうなっている?」

「…汚れています」

「どんな風に汚れているのか説明しなさい」

「ネバネバが付いていて、たくさん付いていて、布の色が変わっています。」

言いながら、私の目が濡れて行くのを男は知っているのだ。

「所々、乾燥して白くなっている箇所も見受けられ、ずいぶん前から、布に当たる部分から液体を出していた可能性があります。…匂いは、女の匂いと、オシッコの匂いが混ざり、臭いです。」

目が熱くなって、涙が出そうだ。心臓の音が耳の中でしている。

「そうだ。こんな物を俺に見せて、お前はどうしようもないな。次は、こっちを検証しよう。足を閉じてはいけない。開きなさい。」

男の指示通り足を開きながら、私は、小刻みに震える。

「なんてことだ!ソファまで垂れ流しているぞ。後で掃除をするホテルの人が見たら…悪いと思わないのか?」

「…ごめんなさい」

「謝りながら、濡れてくるのか、このオマ○コは。ヒクヒクさせて、いやらしい、いやらしいオマ○コを付けていて、恥ずかしい女だ、まったく、この小陰唇、ビラビラが厚くなっているじゃないか!どういうことだ!他所の男のチ○ポをくわえ込んだ証拠だ。しかも、何回も、何回も、舐められて、吸われて、チ○ポを出し入れしたな!」

私は、欲情した、雌だ。

「してません。してません。してません。」

嘘。

「悪い子だ。お尻を出しなさい。」

ロウソクの灯りの部屋に、スパンキングの音が響き、お尻が熱くなって、快感の声が 洩 ( も ) れる。

本当は、他所の男としました。付き合っている男は他に2人います。その男達に、喜んで 陵辱 ( りょうじょく ) されています。許して下さい。寂しくて、寂しくて、死にそうなんだもん。罰して下さい。アナタによって罰せられることが救いなのです。他の誰でもなく、アナタの罰が欲しいのです。

私は、まだ、どこも触られていないのに、悦楽の涙を 溢 ( こぼ ) した。

七瀬 小説

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